本日の読書 桜庭一樹『桜庭一樹日記』

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

 『桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。』の流れで、積んでいたこの本を読書。作家桜庭一樹の、2004年9月から2005年12月までのWEB日記のまとめ。自分のwebサイトで連載している文章だけあって、かなりラフ。最初はそこに違和感を感じて読みにくかったんですが、慣れてくるとぐいぐい「桜庭一樹の日常」に引き込まれてしまう。
 「読書日記」の流れで読んだので、読了本についての記述が皆無なのは寂しいけど、読んでない時の桜庭さんは、こんな風に笑い、食べて、飲んで、空手して、ちょびっと泣いてるのねと、作家桜庭一樹の日常生活がまるっと判って、ファンにはたまらない一冊かも。
 それにしても桜庭さんて、編集者さんだけでなく友人・知人に恵まれてるんだ!人生を河に例える友人をはじめ、「押忍!」の空手道場の人たちとの会話なんて、そのままネタになりそうじゃないか!ユニークすぎ!ぶっとびすぎ!(笑)サバサバしてまるで少年のようにキュートでナイーブな桜庭さんの魅力が炸裂してて、なかなかに素敵な本だったと思う。
 途中で新刊告知される作品の、なんて魅力的なことか!うんうん。『GOSICK』に『荒野の恋』も『ブルースカイ』『赤×ピンク』に、『少女には向かない職業』も、ぜーんぶ読むよ!もし私が桜庭作品をまとめて読んでたら、それはこの本のおかげです(笑)。
 日記の期間は、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が話題になって、じわじわ売れ始めた時期とちょうど重なるのかな?『桜庭一樹読書日記』を期待して読むと、肩透かし食らうと思うけど、より一層深く、作家桜庭が好きになる本だと思う。
 巻末のおまけに「おおおおおおおおお!」胸が躍ったわ。しっかし、こんだけで足りるのかしら(汗)。他人事ながら、ちょっぴり不安です。