先週こんだけ読みました

2008年10月27日 - 2008年11月2日の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1975ページ

霊玉伝 (ハヤカワ文庫FT)霊玉伝 (ハヤカワ文庫FT)
ゴメンなさい。前作より大仕掛けすぎるほど大仕掛けでハデハデなんだけど、ついていけない部分のが多かったかな。ただエンディングが美しすぎるほど美しゅうございました。
読了日:11月02日 著者:バリー ヒューガート

黒十字サナトリウム黒十字サナトリウム
私も大好き〜♪なぜこの作品で日本SF新人賞受賞作なのか不明だけど、吸血鬼もの大好きな人間ならば読んで損なし。耽美で甘美。
読了日:10月31日 著者:中里 友香

蟋蟀蟋蟀
この作者らしいヘンテコだけど愛おしい物語が10編収録された短編集。どれも題名に動物の名前が織り込まれていて、どう物語と繋がるのがドキドキしながら読んだ。一番の好みは「蟋蟀」。他に「ユニコーン」「アリクイ」「蛇口」「猫語教室」も好き。どれも短すぎて読み終わるのが惜しく、静かで深い余韻を残す物語ばかり。好き好き。
読了日:10月30日 著者:栗田 有起

ことば汁ことば汁
言葉によってイメージ豊かに紡がれる物語に幻惑させられる。いつしか変容し歪んでいく現実、忍ばせた少量の毒がいい。「すずめ」「野うさぎ」「りぼん」が好きって、どの話も好き好き。
読了日:10月29日 著者:小池 昌代

聖家族聖家族
断片が、時空を超えた血脈の記憶が繋がる快感。家族と消された東北の歴史の記憶が重層的に絡み合い物語から立ち上がってきて、ただただ圧倒される。この文体ならでは、でしょうな。他の著作も連想させ、拡散の予感もある。
読了日:10月28日 著者:古川 日出男

 冊数は少なかったけど(物理的に無理ー!)、読んだ本1冊以外どれもよくて、充実した読書だった。うん。どれもよかったー。しみじみ。