伊坂幸太郎×斉藤和義『絆のはなし』

伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし

伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし

 2007年10月に刊行された本を今頃読んだ私(汗)。この本が図書館に所蔵されてることすら知らなくて、慌てて借りて読んだのだけど、買えばよかった。私にとって「ええっ!そうだったの!」な事実がてんこもりで、単なる対談本だと今まで手を出さなかった自分自身を呪ったのだった。
 伊坂さんと斉藤さんのコラボ作品が誕生したのには理由があったこと。小説家伊坂幸太郎誕生の陰に斎藤さんの一曲があったとは!伊坂ファンも斎藤さんを恩人として感謝しないといけないのかも(笑)。対談では奥さまとの出会いから創作への姿勢や裏話、女性の好みなぞ多岐に渡って語られていて、ファンとしては普段知ることがない素の伊坂幸太郎の姿が見れて大満足。すっかり単なる一ファンと化してる伊坂さんなんて!なかなか見れないもんな。
 「スーパー細密年表」に「作品が生まれる現場」、巻末の100問アンケートも、にやにやしながら読んだ。伊坂さん、犬好きだったのか!“よく観るテレビ番組”には笑いました。これは、、、仕方ないよね。斎藤さんの“人生最大のケガ”、私も同様の経験があるので、ひじょ〜〜に共感してしまった(よく考えたらこの本は『ゴールデンスランバー』刊行前に発売されていたんだった。もうさすがに“世界って静かなんだなあ”とは思わなくなったんじゃないでしょうか/笑)。
 読み終えると斎藤さんの音楽が聴きたくなる一冊。大満足!!