前田珠子『天を支える者 緑の鈴を、振る』

天を支える者 緑の鈴を、振る (コバルト文庫)

天を支える者 緑の鈴を、振る (コバルト文庫)

 やっぱり、この巻では終わらなかった。orz。というか、この巻の内容まで前の巻に収録して欲しかった。さほど間を開けずに新刊が読めるのは嬉しいが、話を引き伸ばしすぎ。本を薄くするんじゃなくて、1冊あたりの中身を厚くして欲しい。
 とはいえ、ようやくラストで関係者が勢ぞろい。お家騒動のゴタゴタと選定者選びがカチあって、無事めでたしめでたしの大団円で物語は締めくくれるのか!緑の章最終巻となる(たぶん)次巻が、待ち遠しいです。
 本篇が早く終わっちゃった(文庫本一冊分にするには分量が足りなかった/滝汗)せいで、1989年と約20年前に雑誌掲載された短編「巫女姫の銀の指環」が同時収録。ファンには嬉しいんでしょうねえ。…。ここからまたシリーズ化するのかっ!と思ったけど、どうやらそれはなさそう。