2009年1月12日から2009年1月18日の読書メーター

 画像貼り付けられない日記形式用なのでちょっと違うけど、見つけてきたのでペタペタペタ。
2009年1月12日 - 2009年1月18日の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1433ページ

■北緯14度
2か月に及ぶセネガル滞在記。ホームシックを経て、セネガルの水に馴染んでく様子が綴られる。よっぽど肌が合うんだろうなあ。生き生きとして男前な絲山さんが格好よすぎる。でも、これ、どこまでが創作で、どこまでがリアルなんだろうかとちらっと思った。いいの?こんなことまで書いちゃって?
読了日:01月13日 著者:絲山 秋子
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062150905

■ばかもの
読み終えると、タイトルがぎゅっと抱きしめたくなるほど愛おしく感じられるストレートな恋愛小説。だけど、壮絶で凄味がありすぎ!そこがまたリアルな感触で迫ってきていいんだけど。救われ、寄りそう2人。絲山作品に登場するヘタレ男は、やっぱりいいなあ。しみじみ。
読了日:01月14日 著者:絲山 秋子
http://book.akahoshitakuya.com/b/4104669032

■ギンイロノウタ
親にスポイルされて育った少女たち。まるで呪いをかけられたかのように歪んだアイデンティティが、気持ち悪いというよりもただただ痛々しくて哀れだった。思春期の少女の狂気を孕んだ一途さ危うさ儚さを描いていて、とても惹かれる作品。
読了日:01月14日 著者:村田 沙耶香
http://book.akahoshitakuya.com/b/4103100710

■穂足(ほたる)のチカラ
穂足の不思議な力で、家族それぞれが窮地を脱したばかりが事態が好転し、結果、バラバラだった家族が一つにまとまる奇跡の物語…なところまではすごく面白いと思ったけど、後半の展開にちょっと引っかかってしまった。こんな世界が実現したらいいですね♪
読了日:01月15日 著者:梶尾 真治
http://book.akahoshitakuya.com/b/4104402044

■四とそれ以上の国
どんな物語かと恐る恐る読んだけど、こういう話はものすごく好きだ。現実の四国と繋がっているようでかい離しているまた別の四国を巡る物語。時空が歪み、過去と今、現実と幻想とが一つに溶け合い、作者のイマジネーションによって生みだされた不可思議な「四国」へと、読者を誘う。印象的だったのは「塩」「道」「藍」など。名産品や名所が作品に織り込まれ、各話必ず文学作品が挙げられてるところが興味深かった。
読了日:01月18日 著者:いしい しんじ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4163277005


読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

 とにかく「北緯14度」が読み難かった(汗)。そんなに厚い本でもないのになぜか読書に乗れなくて、足かけ3日ぐらいかかった気がする。次に読んだ「ばかもの」は2時間ぐらいで読めてしまったというのに(爆)。
 「幻想小説方向に行っちゃって、ちょっと…」という読後の感想ばかりを目にしていて、びくびくしながら読んだ久しぶりに読んだいしいしんじ本は、とーーっても好みだった!積んでる『みずうみ』も早く読まなくちゃ。いしいしんじはやっぱりいいなあ。