長野まゆみ『となりの姉妹』
- 作者: 長野まゆみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: 単行本
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平成ではなく昭和の時代に生きているかのような登場人物、とくに佐保の母には背筋が伸びるかのよう。正しく生活しなきゃ、て気になる。まず油揚げ煮るところから始めて、お稲荷さん作って食べたい。
個人的に気になったのは、立彦の息子のショウマだけ、なぜショウマと片仮名だったのか。佐保、立彦、逸子、咲也と、それぞれ名づけに凝っていたのに。
最後まで読んではじめて、タイトルの意味が腑に落ちるところが素敵。いつまでもいつまでも浸っていたい、心地よい作品世界だった。出てくる食べ物がみんな美味しそうなのも、長野作品の特長かと