本日のお届きもの

 読みたくて欲しくてたまらなかったこの本を、ヤフオクで入手。嬉しい〜(はあと)。さっそくはしがきに“文学史上もっとも短いショート・ストーリーのひとつ”とあった「ジャニス」を読む。学生時代に書かれた作品と初期作品ながら、「あーこういう人、いるいるいる!」と21世紀の読者である私でさえ指差したくなる。人間性に潜む厭らしさて、普遍的なのねえ。その始まりからしてジャクスンはジャクスンだったのかと、拍手したくなる。残りの作品も早く読んじゃいたい!でも、勿体なくてちびちび読むことになりそうだ(汗)。

朝倉かすみ『田村はまだか』

田村はまだか

田村はまだか

 小学校のクラス会の三次会で花輪がマスターのスナック「チャオ!」に流れてきた男女合わせて5人のグループ。なかなか現れない田村をひたすら待ち続ける。「田村はまだか」。なぜここまで熱烈に田村の登場が待たれるのか、田村にまつわるエピソードが5人によって語られるうちに、次第に第三者で部外者であるはずの花輪も、そして読者も、5人と一緒になって田村の到着をひたすら待ちわびることになる。「田村はまだか」。

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