新井素子『明日も元気にいきましょう』角川文庫 ISBN:4041600111

 久々に読む素子さんのエッセイ。かつて、むちゃくちゃ熱心に読み耽ったエッセイのまんま。素子節は今も健在。ただ、あの当時から何一つ変わっていないように見えても、私が歳を取ったように、やっぱり素子さんの上にも平等に時間が流れていたのだなあと、つくづく痛感する。特にファージネタに。あのファージがもう17歳で老猫なんだ…。個人的には、いつか「ダ・ヴィンチ」で見た素子さんの“すんばらしい本棚”の秘密が分かって嬉しかったかも。そうか、書庫の上に居住空間があるのか。ぜひ見習いたいなあ。