本日の読み終わり 嶽本野ばら『ハピネス』

ハピネス

ハピネス

 嶽本野ばら版せかちゅーだった(と言ったら叱られちゃいそうですが)。余命1週間と宣告されてロリータデヴューした彼女と主人公が共に過ごす最後の日々。物語の最後に待ち受けているものが判っているからこそ、読み続けるのが切なくて苦しくて。主人公が17歳の高校生男子にゃとてもじゃないけど思えなかったけれど、気持ち良く泣ける作品でした。作品を読みながらもし自分が余命1週間と宣告されたら、最後の日々をどう過ごすのだろうかと考えましたよ。最後まで読んで初めてタイトルの意味が腑に落ちるんですが、“この人に出逢えたことが生まれてきた意味の全て”と思える相手と巡り合えたことは(別れがどんなものであれ)、やっぱり幸せとしか言いようがないですよね(と言って、我が身を振り返る/汗)。