本日の読み終わり 石田衣良『灰色のピーターパン』

 待ってました!大好きなキングが登場するIWGPシリーズの第6弾ですよ。時代の最先端を鮮やかに切り取って見せてくれるのは相変わらず。この巻でも、池袋の街をトラブルシューターマコトが疾走します。偉大なるマンネリ感もあるけれど、やっぱりこのシリーズ、安心して読んでいられるからいいですね。どんなことがあっても「最後はマコトがなんとかしてくれる」水戸黄門みたいな予定調和が安らぎます。
 収録された4編の内、特に印象に残ったのは「野獣とリユニオン」。これって石田衣良さんご自身の考えが反映されているのかしら?それともせめて自分の作品の中ではそうあって欲しいとの願望なのかしら?某事件が思い起こされて、つい考えさせられてしまいました。
 キングが相変わらずクールでちょびっとだけ熱くて素敵すぎるほど素敵でシビれちゃうんですが、ついにマコトに!!!!次なる作品で振られていませんように(祈)。