今日の読書 蘇部健一『六とん2』

六とん〈2〉 (講談社ノベルス)

六とん〈2〉 (講談社ノベルス)

 あのバカミスの代名詞『六とん』の続編ですよ!とは云うものの内容は、「六とん」「動かぬ証拠(オチがイラスト)」「ノンシリーズ」 の3部構成。…。『六とん』ほどの衝撃&突き抜けたおバカさがなかったのが残念。どの短編も、笑うに笑い飛ばせないんですもん。最後の「きみがくれたメロディ」なんて、なぜ『六とん2』なのに、感動系のいい話なんだ?だったもんな。いや、悪くはないけど、期待していたものとあまりに違いすぎる。「オチをイラストで見せる」はずのイラストが、オチになっていない作品もあったし。唯一「こういう路線で、次巻もお願いします」と思ったのが、冒頭の「最後の事件」。いいなあ、こういうくだらない話って(笑)。[各作品のタイトル裏に引用されている文章が、作品のさりげなくパロディになってるところに、素直に「すげえなあ!」作品よりも、感心しちゃった。一番ウケたのはp.4だけど/笑。単なる言い訳ですか?。]続編、ぜひとも希望!純粋な「六とん」系でお願いします!