本日の読書 北原尚彦『発掘！子どもの古本』

発掘!子どもの古本 (ちくま文庫)

　レアな稀覯本から非売品の珍品まで。懐かしかったり、「へえ！世の中には、こんな本もあるんだあ！」驚きに満ち満ちた子どもの古本の世界を紹介してくれる本。紹介されている本すべてが、著者の蔵書だというのがスゴイ！！
　残念ながら私にとっての懐かし本がなく、熱くなってのめり込むことが出来なかったけど、一冊の本に隠された意外な事実を解き明かす過程や、一冊の本を入手するまでの著者の苦労譚がとても興味深く、面白かった。
　ここで紹介された本は、膨大な蔵書の中のごく一部なんだろうな。いったいどれほどの蔵書をお持ちなのか。一度拝見してみたい。
　普段、さほど気にも留めていなかった児童書の古本界。その醍醐味、奥深さを、この本を通じて垣間見た気分。子どもの頃に読んだきりの思い出の中のあの本を、探しだして読みたくなった。