野村美月『“文学少女” と神に臨む作家』下巻

 できることなら、上下巻一緒に発売して欲しかった。ついに大好きだった“文学少女”シリーズが完結しちゃった。
 上巻があんな風に終わったものだから、どうなることかとドキドキしながら読んだけど、、、まあ、最善の形で幕を下ろすことになったと思う。ラスト80ページぐらい、感極まって涙涙涙。いや〜心葉くんも成長したよね。早く外伝に番外編が読みたいー。[私としては「遠子先輩て恋愛対象にしちゃってもいいんだ!」が一番のサプライズだったかも。なんとなく「作家として再生させるための踏み台としての遠子先輩の存在。去って行った先輩との思い出を小説にし、独り立ちして作家として再生する心葉くん。そんな心葉くんの傍らにはななせちゃんがいて…」だと思ってたので(遠子先輩てメーテルのイメージかも/汗)「遠子先=アリサ=小説を書く」「ななせちゃん=ジュリエット=書かない」な図式が現れた時点で
ななせちゃん、
心葉なんかに振られちゃうんだー遠子先輩とくっついちゃうんだーと悟りましたけどね。ななせちゃんには可哀想だったけど、ななせちゃんにヘタレ心葉なんて勿体なさすぎる!傷が浅いうちに縁が切れて、よかったと思うな。ただ、ああいう関係になって、果たして心葉くんが独り立ちできたことになるのかどうか、結局は2人きりの部室の延長で閉じてるじゃんと激しく疑問ではあるものの、 まあ、なるようにしてなった最善のラストだったかなあと。遠子先輩の名前の由来は、我ながら盲点だった。くぅ。悔しい!
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 これから、ななせちゃんファンのダンナが『“文学少女” と神に臨む作家』上下巻を読む。読み終えて「どうだった?」感想を訊くのが、ものすごおおおおおおおおおっく楽しみ♪