2009年1月26日から2009年2月1日の読書メーター

2009年1月26日 - 2009年2月1日の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2188ページ

勝てる読書 (14歳の世渡り術) (14歳の世渡り術)勝てる読書 (14歳の世渡り術) (14歳の世渡り術)
待ってました!「文藝」での連載が加筆されてついに単行本化!広大な本の宇宙の中から12の切り口ユニークなテーマでオススメ本を選び(翻訳ものの比率高し)、いつもの口調で熱く熱く薦めてくれる。既読あり、積読あり、タイトルすら知らない本もあり。どっさり読みたい本が増えちゃった。ただ「14歳」に即戦力になる本よりも、大人でも音を上げそうな本が多い気がする。将来的に役立つ本かも。私が知らないだけで、世の中には面白い本がたくさんある。「面白い本、いっぱい読みたーい!」読み終えると叫びたくなる最凶で最強なブックガイド。
読了日:01月26日 著者:豊崎 由美



ビロウな話で恐縮です日記ビロウな話で恐縮です日記
笑いすぎて腹筋が攣りそうになりながら楽しく読了。エッセイ読んでる間は、しをんちゃんが直木賞作家だということを忘れてるかも(笑)。いいわあ、相変わらずマイペースで。ブログで既読な話も脚注でパワーアップ。しをんちゃんに漫画やBL本をいっぱい教えてもらったんだなあと改めて実感した。
読了日:01月27日 著者:三浦 しをん


ざくろの実―アメリカ女流作家怪奇小説選ざくろの実―アメリカ女流作家怪奇小説選
あの「黄色い壁紙」の作者の作品「揺り椅子」も読めるアメリカ女流作家怪奇小説集。表題作「ざくろの実」に「揺り椅子」「新婚の池」など印象に残る。超自然小説の読者としても作家としても女性の存在感が大きかったという解説に、なんだか目ウロコしてしまった。『鼻のある男』も読みたーい!
読了日:01月28日 著者:イーデス・ウォートン


転身転身
すごくヘンというか不思議な話。主人公はまるで醒めない夢にまどろみ、現実と非現実の狭間を水に漂うようにふわふわ漂っているかのよう。織り込まれた奇抜な神話的アニミズム的変身の夢が印象的だった。
読了日:01月29日 著者:蜂飼 耳

水族 (Coffee Books)水族 (Coffee Books)
作家が幻視し描き出した美しくも残酷な世界に酩酊しそう。シュールで幻想的でちょっぴりの毒のあるイラストもまた素敵。作品の雰囲気にとても合っている。
読了日:01月29日 著者:星野 智幸,小野田 維

おいしい水 (Coffee Books)おいしい水 (Coffee Books)
よくこんなに短いページ数で映画みたいなラブ・ストーリが描けたなと感心。恋の舞台となった神戸を思うと、二重の意味で胸が苦しくなる。タイトルが素敵すぎ。それにしてもイラスト!最初、写真かと思った(汗)。
読了日:01月29日 著者:原田 マハ,伊庭 靖子

見知らぬ町 (Coffee Books)見知らぬ町 (Coffee Books)
ざらりとした読了感の短編が9編収録。うーんうーん。イラストありきの作品があったことは否めない(第3話、第5話、第9話なんて特に)。磯さんの不安感を煽り、懐かしさと不気味さが混在するイラストが見れて満足。
読了日:01月29日 著者:坂東 眞砂子,磯 良一

造花の蜜造花の蜜
やや冗長な部分もあったけど、最後の最後までどう落ちるのか先が読めない展開に興奮した。すごーい。だけど、新聞連載小説じゃなければよかったのに。
読了日:01月31日 著者:連城 三紀彦

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)
みーくんは嘘つきだ(笑)。みーくんの語り口調も嫌いじゃないし、これから先どうやって続くのか、とても興味がある(どこがヤバくて物議を醸したのか知りたーい)。
読了日:01月31日 著者:入間 人間
わたしの美しい娘―ラプンツェルわたしの美しい娘―ラプンツェル
誰もが知っている童話が解釈も新たに愛の物語として甦る。石の卵を抱き続けるカモが暗示的な物語。母のツェルへの溺愛という名の束縛が気持ちが分るだけに切なく哀しかった。こう解釈されるとあれこれ腑に落ちて、これしかないと思えてくるから不思議。ラスト、そうなると分かっていても胸の奥からこみあげてくるものが(感涙)。
読了日:02月01日 著者:ドナ・ジョー ナポリ


読書メーター

 2009年も1か月過ぎたけど、今のところ順調な読書をしてます。1月の自腹本読書率も37.5%と快調快調。
 先週の読書はどれも読めてよかった本ばかりだけど、中でも特によかったのは、ドナ・ジョー・ナポリの『わたしの美しい娘』、『勝てる読書』でしょうか。もうちょっとでドナ・ジョー・ナポリ作品は読破。“童話の新解釈”と簡単にいっても、こんなアプローチの仕方があるんだあと感心させられることしきり。ちょっと前に読んだアンジェラ・カーター『血染めの部屋』とはまた違っていて、興味深い。
 今頃読んだ「嘘つきみーくん〜」も面白かったー。これで終わっても何の問題もないと思うけど、もうちょっと先が知りたいので、2巻以降も入手して読んでみるつもり。