倉橋由美子『ポポイ』
- 作者: 倉橋由美子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1991/04
- メディア: 文庫
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ポポイと舞の関係に「サロメ」、三島由紀夫など先行する作品、絵画、人物のイメージを重ね、物語に奥行きを与える趣向が心憎い(しかも作中人物にそうと語らせるなんて!)。「生首を飼う」という奇想はもちろんのこと、全編に散りばめられた毒、少女の残酷さ、エロティシズムが硬質な文章で綴られて美しい。
ラジオドラマ化されたとか。音源があるなら聴いてみたい。