金原瑞人編『みじかい眠りにつく前に 3』

みじかい眠りにつく前に 3 (ピュアフル文庫 ん 1-13)

　YAセレクションの3冊目。前2冊とはまた色合いが異なり、まさしく「明け方に読みたい」が腑に落ちるほろ苦い読了感の作品ばかり。再読の話もあったけど、こうアンソロジーとして並べられて読むと、初読みの時とはまた違った輝きが感じられて興味深い。
　印象に残ったのは、小川洋子、桜庭一樹、皆川博子、よしもとばなな、萩原朔太郎、そして三浦しをんの短編。特に三浦しをん「予言」は収録された本がイマイチだった記憶があるので、虚をつかれた感じ。作品集ごと再読したくなった。巻末の対談も素晴らしい。